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ルネッサンス期の大詩人、ダンテの名作『神曲』を自らの名に冠するディヴァイン・コメディ——瀟洒な洋館の主、あるいは独り善がりなダンディ・ガイというような佇まいがいかにもロンドナーなオトコ、ニール・ハノンによる実質的ソロ・ユニットである。
スコット・ウォーカーやモリッシーの系譜にのる彼は、ニュー・ウェイヴ以降の“新ブリティッシュ・ポップ・イコン”と呼んでいいだろう。しかしながら、意外にも出身はイギリスではなくアイルランド。当初はジョージ・マックラウ(b)とケヴィン・トレイノー(dr)と共に3人編成で活動していたが、93年のアルバム『リベレイション』からソロとなった。
弦楽器/管楽器を多用しドラマチックに展開するサウンドスケープと、ハノンの渋々ヴォイス。まさに一大叙事詩のようなディヴァイン・コメディのソングスは英国ポップイズムの酸いも甘いも包括し、聴く者をきらびやかな世界へ誘ってくれるのである。
99年にベスト盤『シークレット・ヒストリー〜ザ・ベスト・オブ・ディヴァイン・コメディ』をリリースしている。

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