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アレックス、ベイ・C、クレイグ・T、フレックスによるダンスホール・グループ。結成はキングストンで。このグループの特色は４人が発するヴォーカルのグルーヴが何層にも重なり合って、絶妙に溶け合って創作されるハーモニーの素晴らしさ。４人組ダンスホール・グループも珍しいが、ここまでメンバーがそれぞれキャラ立った確かなスキルを持つタレントなのもスゴイ。また、その豊かな才能はゴリゴリでアクの強いダンスホール・トラックからラヴァーズやヒップホップまで、カラフルなアルバムのなかでこそその真価を発揮しているように思われる。もちろんそういう場で本領が出るのも、メンバーの応用の利く柔軟性があってこそ、だが。
メンバーひとりひとりの才華と、その才華が一緒くたになった“才華ハーモニー”が初めて結んだのは『マイ・クルー，マイ・ドッグズ』（01年）。作中でレゲエ・アーティストの専売的トピック＝“（アホかと思えるほど）過激なゲイ批判”を繰り広げたことでの話題も手伝ってか、このアルバムは当然のごとく大ヒット。そして05年、新作アルバムが４年ぶりにお目見えする。