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T.S.O.L.

(トゥルー・サウンズ・オブ・リバティ)

90年代に入ってからオフスプリングらのパンク新世代に「影響を受けた」と言われるバンド。T.S.O.L.は80年前後にカリフォルニアで結成される。拠点は、ロングビーチやオレンジ・カウンティだったようだ。なお、バンド名は”True Sounds Of Liberty”の略だが、その名前で呼ばれることはなく、T.S.O.L.で話を進めて問題ない。
初めて出したレコードは、<POSH BOY>からの81年の5曲入り12″EP『T.S.O.L.』である。ここで聴けるのは荒々しいパンク・ロックであり、ハードコアと言ってもいいほどだ。約15年後、ここに入っている曲をスレイヤーがカヴァーしたのもうなずけるほどの激しさなのだ。しかしこの路線、つかのまの出来事だった。同年に<FRONTIER>から発表した1stアルバム『Dance With Me』では、ホラー&ゴシックな匂いのする翳りのパンク・ロックへと移行。これはこれで悪くない。翌82年には、2ndの『Beneath The Shadows』をリリース。以前から演劇や映画的な雰囲気はあったが、『時計仕掛けのオレンジ』を意識したようなアート・ワークで、音はニュー・ウェイヴ色が強まった。その後、ヴォーカルが変わって作った『Change Today?』はともかく、86年以降の『Revenge』『Hit And Run』『Strange Love』あたりは、少なくてもパンク・バンドではなくなった。
オリジナル・ヴォーカリストのジャック・グリシャムは、90年代に入ってからジョイ・キラーを結成した。<EPITAPH>からアルバムを出したのだが、いずれもパンク・ロックの佳作である。しかし90年代の終わりに、T.S.O.L.は再結成した模様。 (行川和彦)

制作協力:
OKMusic

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