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83年、スラッシュ・メタルにパンクのスピード感を取り込んだサウンドで衝撃的なデビューを飾ったカリフォルニア州ヴェニス出身バンド、スイサイダル・テンデンシーズ。自らのルーツであるスケート・パンクにギャング・カルチャーを組み入れるなど様々な文化と音楽をミックスした彼らの作品は、当時のシーンでも一躍話題の的となった。ファースト・アルバム『スイサイダル・テンデンシーズ』は、ヴォーカルのマイク・ミュアーの強烈な政治批判と風変わりなブラック・ユーモアで過激さが爆発、とんでもなく大胆な作品に仕上げられている。同アルバムからシングルカットされた インスティテューショナライズド は、セールス的には不発だったものの「俺はペプシが欲しかっただけだ」と叫ぶ凄まじい迫力のコーラスと歌詞で世間を圧倒。その後、メンバー交代などを繰り返しながらも何枚かレコードをリリースしているが、売り上げ低迷の時期を幾度も経験することとなった。デビューから丸4年後の87年にリリースされた『ジョイン・ザ・ニュー・アーミー』では、モーターヘッドとスピードコアの影響が色濃く感じられる。また、エピック移籍後初のアルバム『Lights...Camera....Action』は、ミュアーの政治的、社会的批判を再び満載した獰猛かつ凶暴さを感じさせる1枚となった。92年に発表された『ジ・アート・オブ・リベリオン』はメインストリーム寄りのありきたりなロック・サウンドに小さくまとまってしまっているが、続く94年の『スイサイダル・フォー・ライフ』では再びバンドの残忍さをあますことなく表現、獰猛なサウンドは今でも健在だとリスナーに大きくアピールしている。しかし、その音楽性というより猥褻な歌詞が批判を呼んだのか、98年には再びインディーズの世界へ返り咲き、同年、自主レーベルSuicidal Recordsから『Six the Hard Way』をリリースしている。

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