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なまめかしいフェミニンなフェイスのブレット、ヒゲ面ダンディのブレット、シャツから覗く腹が親父みたいなブレット———あなたはどのブレット・アンダーソンが好きですか？
94年に1stアルバム『スウェード』をリリースし、新世紀グラムの幕開けを飾ったスウェードはUKのプレス連及びリスナーに強烈な衝撃を与えた。バーナード・バトラーの性的興奮を掻き立てるような妖しいファズ・ギターや、ブレットの裏がえんばかりのファルセット・ヴォイスが恍惚とした音世界を彩るさまは、まさにグラム・ロックの幻想性と艶やかさを体現したものだった。さらに、ブレットのホモ／ヘテロ論争に代表される大胆な発言の数々——。どれをとってもグラム・ヒーロー気質に満ちあふれているのである。
2ndアルバム発表と同時にサウンドの核を担っていたバーナードが脱退し、リチャード・オークスが加入。現在ではキーボードを含めた５人で活動している。
常にシーンのロール・モデルとして君臨するブレットという希代のスターを擁する限りスウェードは最強であり続ける。
03年10月にはデビューから10年間に発表したシングルを網羅した『シングルズ』をリリース。しかし、その後、活動休止を発表した。