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放浪……。それは、男の浪漫であり永遠の夢である。定職に就くことなく、各地を風任せに渡り歩き、行く先々で知己を得、その街の女と恋に落ち、また去って行く——そんな人生を体現するシンガー・ソングライター、スティーヴ・ヤング。
彼の旅は、60年代前半のニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジに始まる。当時旺盛を極めたフォーク・シーンにドップリと浸かり、フォーク・シンガーとして活動を開始。その後、全米各地を転々と彷徨い、最後に落ち着いたのが、大恐慌時代にプア・ホワイトが目指した桃源郷、南カリフォルニアだ。その土地でカントリー・ロックに開眼したヤングは、69年にデビュー作『ロック、ソルト&ネイルズ』を発表する。グラム・パーソンズ/ジーン・クラーク/ジェームス・バートンという錚々たるゲストを迎え、放浪で醸成されたホーボー・ソングをカントリー・ロック仕立てにしたナンバーの数々で、枯れた味わいの歌唱を披露した。そして、続く71年の『セヴン・ブリッジズ・ロード』は、表題曲がイーグルスを始めさまざまなアーティストにカヴァーされ、ヤングの出世作となったのである。
以降、マイペースながらも全米各地でレコーディングを行い、コンスタントに作品を作り続け(途中ドラッグ/アルコール中毒に陥るが……)、大ブレイクしないまでもコアなファンに支えられながら"伝説のフォーク・シンガー"と評されるようになったのだ。
99年、5年ぶりの新作『プライマル・ヤング』をリリース。旧友ヴァン・ダイク・パークスも駆けつけたこのアルバムには、60年代から何一つ変わらないヤングの姿がある。そして、彼の旅は続く……。

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