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Stephen Stills

(スティーヴン・スティルス)

「もしスティーヴンがスティーヴン・スティルスでなかったら、とっくの昔に精神病院に入れられてたんじゃないかな。あの名声と悪名と才能のおかげで、ホームレスにならずにすんでいるんだよ」——とグラハム・ナッシュに評されているように、スティーヴン・スティルスは結構クレイジーな人間らしい。
バッファロー・スプリングフィールド〜クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング〜マナサスといったグループでの活動により、ロック史にその名を刻むスティルスは、ブルースからフォーク、そしてラテンにまで精通し、数多くの楽器をこなすマルチ・プレイヤーである。しかし、そんな器用貧乏さが災いして、本来のハチャメチャ性を爆発できないでいるのか、ソロ作ではこれといった決定打がないのも事実……。そんな中で、数多くのカヴァーを生み出し、フリー・ソウル世代にも絶大な支持を得た「愛の賛歌(Love The One You’re With)」(70年)が白眉だろう。ゴスペル的高揚感をたたえたフォーキー・ファンクとでもいうべきこの曲は、彼のキャリアにおいて最大のヒットとなる。
やはりこの人は、ニール・ヤングのようなライバルがおり、複数の才能が拮抗するグループにおいて才能を発揮する人なのだろう。それでも、彼がフォーク・ロックを革新したという事実も少しも揺るがない。

制作協力:
OKMusic

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