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スタンリー・クラークは51年7月21日、フィラデルフィア生まれの名ベーシスト。エレクトリック・ベースとアコースティック・ベースの双方で卓越したプレイを見せてくれる稀少なプレイヤーだ。フィラデルフィア音楽院で学び、当初はファンク・ミュージックを好んで演奏していたが、70年に6ヶ月間、ホレス・シルヴァーと共演したのをきっかけに、ジャズに傾倒することとなる。
その後、ジョー・ヘンダーソン(ts)とファロア・サンダース(p)を擁する後期ブラック・ユニティーに参加。また、70年初頭より、チック・コリアの第1期リターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバーとなり、グループのサウンドに貢献。と同時に、エレクトリック・ベースの名手としての才能を一気に開花させ、その超絶技巧により名声を博した。RTF脱退後はフュージョン界を支えるキーパーソン的役割を担っているが、その力量はジェフ・ベックをゲストに迎え制作された75年のリーダー作『Journey To Love』を聴けば、十分に理解できることだろう。
また、ジャズ・ピアノ/キーボード・プレイヤーのジョージ・デュークとのユニット、クラーク・デューク・プロジェクトでも活躍し、ジャズ/クロスオーヴァーのテイストにポップなサウンドを取り入れた作品を送り出した。90年代に入ると、『Poetic Justice』(93年)のようなサウンドトラックも手掛けている。
95年には、アル・ディメオラ(g)、ジャン・リュック・ポンティ(vo)とRite Of Stringsを結成。——現在も精力的な活動を行っている。

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