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総勢40人からなる大所帯ゴスペル・グループにして、現行ブラック・ミュージック界の社会的良心、サウンズ・オブ・ブラックネス(SOB)。90年代に正式デビューを果たしたため新しい黒人ゴスペル・グループだと思われがちだが、意外にもその歴史は深い。
71年にミネソタの片田舎で結成されたSOBは、80年代後半まで名立たるビッグ・アーティストたちの前座をするなど、長い下積み時代を送っていた。しかし超人気プロデュース・チーム、ジャム&ルイスによって見出され、彼らのレーベルの第1弾アーティストとして91年に『エヴォリューション・オブ・ゴスペル』を発表。アフリカ回帰的イメージを全面に押し出しながらも、R&B/ヒップホップ/ファンク/ジャズなどの音楽的要素をふんだんに取り入れたプロダクション、そしてクワイアならではの圧倒的なヴォーカル・パフォーマンスで、黒人層を中心に厚く熱い支持を集めることになった。それにともない、「オプティミスティック」「アイ・ビリーヴ」といったナンバーたちもヒット・チャートを上昇、伝統的な面だけではなく、コンテンポラリーなグループとしての評価も獲得することになったのである。
96年にはリード・シンガーのアン・ネズビーが惜しまれつつも脱退してしまう。しかしグループは問題なく存続し、現在もなお、彼らはゴスペル・シーンの第一線で精力的に活動している。

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