Soul Campの記事一覧

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彼らの音は情感に満ちた沖縄の薫りを届けてくれる——。
98年、MCの半蔵とプログラマー(いわゆるプロデューサー的役割だろうか?)が沖縄の地で出会ったことからSoul Campの歴史は始まった。すぐさまそこにMCのナオトが加わり2MC体制となった彼らは、沖縄のライヴ・ハウスを中心に幾多ものステージをこなしていった。メンバーのラップ・スキルとトラック制作手腕がグングンと高まり、さらにメンバーそれぞれの個性が抜群の噛み合わせを見せ始めた04年、DJのMORIKIが新メンバーとしてグループに加わると、Soul Campはさらなる高みへとその歩を進めることになった。そしてその一歩は見事かたちに残った。——メジャー・デビューが決まったのである。
05年3月にリリースされたSoul Campのメジャー・デビュー・シングル「BIG MAMA」は、初夏の清流のごとく、爽やかで柔らかで温かな曲調だ。実に情緒が豊かであり、曲が始まったとたんに「そうそう、これこれ」と言いたくなるような安心感とリラキシンなムードがある。さらに聴き終わった後には、なんというか、普段忘れてしまった感情を揺り戻されたような不思議な気分になれる。まったく貴重な体験だ。さらに、ここで歌われている(ラップというかリズミカルすぎてもはや歌だ)のは一時期生死の境目をさまようほど命の危機に切迫した半蔵が母親に贈った愛の歌なのである。
音も歌もすべてが感動的、という言葉では少し簡単だが、その言葉しっくりくるのがSoul Campサウンドなのだ。

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