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ここ数年のUKギター・バンドの低迷ぶりときたら目を覆いたくなるような光景であったが、このスナッグの輝き方といったら素晴らしいことこの上ない。
ビーチ・ボーイズを愛する4人の若人によって94年結成され、良質なポップ・レーベル<フィアース・パンダ>のコンピレーション・アルバムに参加。それを聴いた元ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラがマネージメントをかってでたことにより活動が本格化する。97年にリリースされた「マイ・ガール(キース)」「キャロライン」「オデ・トゥ・ザ・デイ」で卓越したメロディ・センスをいかんなく発揮し、多くのポップ・ファンを魅了。次から次へと押し寄せる泣きメロ、高揚感を煽るムーグ、ウィルソン兄弟のような美しいコーラス・ワーク——その全てが詰め込められ、パーフェクトなポップ・ナンバーとして放たれるのだから感涙ものだ。
スナッグのサウンドを多くのメディアは「ウィーザー・チルドレン」と書きたてたが、「僕らのもつアイデンティティを失落させないなら、それはハッピーなことだよ」と他バンドに対してリスペクトの念を公言。こんなメンバーの人柄が反映されているからこそ、ぬくもりのある楽曲が次々と生まれてくるのではないだろうか。

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