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ラッパーとシンガーのコラボレーションは今や珍しいことではないが、その２役を１人でこなす女性アーティストがいる——スムーズだ。ハスキー・ヴォイスで繰り広げられるぶっきらぼうなラップは、どこかふてぶてしい佇まい。一方、気だるい歌唱は、まったりとした感触だ。それをバランスよく使い分け、ヒップホップ／R&Bサウンドと絶妙な一体感を生み出している。
93年、サウンドトラック『ポケットいっぱいの涙』に収録された「ユー・ビーン・プレイド」でデビュー。また、同タイトルのアルバムもリリースする。95年には２nd『スムーズ』を発表。両アルバム共に、耳あたりのよいキャッチーなナンバーを聴かせた。だが、98年の３rd『Reality』では、フェロモン放出のしっとりとした歌声を披露、新たな魅力をみせている。