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95年、『アヴェ・マリア』という1枚のアルバムが話題になった。アーティスト名は、スラヴァ。彼は、日本国内だけでも25万枚以上のセールスを記録したこの作品によって、クラシック/オペラ界で一躍注目を集める存在となったのだ。
スラヴァは幼少期からヴァイオリンを始めると共に、ベルロシア・アカデミック・カペラにて声楽を修学。87年、弱冠23歳という若さで、シューマンの「レクイエム」にソプラノ・ソリストとして抜擢され、レニングラード・フィルハーモニーと共演——鮮烈なデビューを飾ったのである。その後、オペラのステージでも活躍。ベンジャミン・ブリテン作『真夏の夜の夢』でのオベロン役や、ルー・ハリソン作『Rapunzel』の魔女役などを務め、活動の場をイギリス/チェコ/アメリカ/ロシア/フランス、そして日本へと広めていった。
彼最大の魅力は、男性のテノールより高いとされる女性アルトから、バリトンまでを歌いこなす広い声域にある。それは "神聖な声"と呼ばれるほど、瑞々しく清らかなものだ。また、トラディショナルな音楽性をシンセサイザー・サウンドと融合させ、スピリチュアルな近代的ヒーリング・ミュージックを奏でたミュージシャンでもある。

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