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Slaughter and the Dogs

(スローター・アンド・ザ・ドッグス)

スローター&ザ・ドッグスは、もっとも初期のマンチェスター・パンク・バンドであり、その結成はバズコックスより早い。たった1枚のアルバムだけを残して早々に分裂してしまったので、知名度や影響力はバズコックスとは比較にならないが、そのワイルドでエネルギッシュなサウンドで、現在でも根強い人気を誇っている。とくに泥臭いジョニー・サンダース・タイプのロックンロール/パンクをやらせたら、彼らの右に出る者はいない。
75年、ハイスクールの同級生だったウエイン・バレット(vo)とマイク・ロッシ(g)によって結成される。バンド名はロッシのフェイヴァリット・ギタリストだったミック・ロンソンのアルバム『10番街の殺人 Slaughter On 10th Ave.』と、バレットのフェイヴァリット・シンガーであるデヴィッド・ボウイのアルバム『ダイアモンドの犬 Diamond Dogs』からとったと言う。
ハワード・ベイツ(b)とマック・マフェット(dr)が加入、ラインナップが固まったスローター&ザ・ドッグスは76年に入って地元のクラブでギグを始め、同年6月のマンチェスターでのセックス・ピストルズのライヴに前座として起用されたことをきっかけに注目されるようになる(のちに、バズコックスも同じようにピストルズのギグの前座で注目された)。
ロンドンに進出した彼らは精力的なクラブ・サーキットを重ね、まずは地元のインディからシングルをリリース(77年)、好セールスをあげてメジャーの<デッカ>と契約、78年に唯一のアルバムとなった『DOG IT DOG STYLE』を発表。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやニューヨーク・ドールズのカヴァーを含むこの作品は、初期パンクの代表作と言っても過言ではない。
しかしアルバム発表後まもなくバレットが脱退。<デッカ>からも解雇される。のちにバレットは復帰してインディから何枚かシングルを出したが、すでに時代はパンクからニュー・ウェイヴ/ハードコア・パンクの季節へと移り変わっており、彼らに表舞台が回ってくることは二度となく、いつのまにかバンドは消滅した。現在は再結成され活動中ということだが、詳細は不明。 (小野島 大)

制作協力:
OKMusic

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