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Slapp Happy

(スラップ・ハッピー)

ボヘミアン的なフリー感覚と、しかしビートルズ以降のポップ感をも取り込んだ、新しい音楽を志向して結成された3人組。佇まいとしてはいわゆる「バンド」感とは距離を置いた前衛的なクールネスを基調としており、その「とりとめのなさ」こそが魅力でもあった。
アメリカ人ピーター・ブレグヴァド、イングランド人アンソニー・ムーア、そしてドイツ人の女性ヴォーカリスト、ダグマー・クラウゼという、編成自身がアヴァンギャルドだったが、1stアルバムも同じくフリー・ミュージックで有名なファウストのメンバーを迎えドイツで制作される。一部で好評を博し、当時プログレッシヴ・ロックをメジャー・ストリームに送り込むことに手腕を発揮していた<ヴァージン・レコード>と契約、2ndアルバムはやはり当時のイギリスで前衛音楽の担い手として気を吐いていたヘンリー・カウと制作。ポップでいてスリリングな緊張感も孕んだサウンドを呈示するが、徐々に3人の指向性も分離。クラウゼがカウに引き抜かれるという事件も手伝って、75年に解散した。しかし99年に再編成され、00年にはまさかの来日公演も実現している。 (小池清彦)

制作協力:
OKMusic

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