SHEENA & THE ROKKETSの記事・ニュース・画像一覧

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元祖めんたいロックとして、グロテスクで卑猥なロックを繰り広げ、博多から登場——70年代のロック・シーンに毒を撒き散らしたグループ、サンハウスのギタリスト鮎川誠(g)が、浅田猛(b)、川島一秀(dr)を従え、愛妻シーナとともにシーナ&ザ・ロケッツを結成、79年『#1』でデビューを果たす。
幾つになってもミニ・スカートの似合う女、シーナのしゃがれたハスキーなヴォーカルと、ブリティッシュ・ビート直系のトンガったギター・サウンドを主軸に、スウィートでキュートなラヴ・ソングからシンプルでビート感いっぱいのロックンロール・ナンバーまで、タイトなバンドのグルーヴに乗せて展開。シーナのきつめのルックスとは裏腹に、夫である鮎川に向けて歌われているのであろう、甘くとろけるようなラヴ・ソング「ユー・メイ・ドリーム」や、ワイルドでなまめかしくエロティックな「レモンティ」は、まさに永遠不滅のロックンロール・ナンバーといえる。また、シリアスに男女の愛を描いた「ピンナップ・ベイビー・ブルース」でみせるシーナのさびしげな歌声に、ロックを愛する男どもはイチコロにされるだろう。
鮎川とシーナはそのままに幾多のメンバー・チェンジを繰り返しながら、ソロ作品なども発表。90年代には歌謡曲的なアプローチもみせていたバンドも、00年、結成時のドラマー川島の復帰により再び原点に立ち返り、ロックンロールを体現してきた世代にしか出せない本物の魅力を披露している。

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