Sham 69の記事一覧

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パンク初期の旋風が巻き上げた埃が洗い流されたあとに現れたのは、アート・スクールの学生たちがこぞってボンデージ・パンツやライダース・ジャケットを買いに走っているかのような時代だった。そうしてパンクが一種のトレンドやファッションとなりはてた頃に、Jimmy Purseyとシャム69は、パンクをそのルーツであるストリートとレンガ塀の世界に回帰させるべく登場した。彼らのシンプルな剥き出しのパンクは決してスリー・コード以外に色目を遣わず、Purseyが左翼、労働者階級のイデオロギー、若さの肯定を叫び、熱狂的なフォロワーたち(まもなくシャム・アーミーと呼ばれるようになる)を引っ張った。しかし、オイ!パンクと名付けられたムーヴメントが盛り上がり、シャム・アーミーが名前の通りの存在となっていくにつれ、シャム 69のライブは度重なる暴力行為によって邪魔されるようになっていく。酒の瓶を投げ、誰彼なしにケンカを始めるオーディエンスたちに我慢しきれなくなったPurseyが突然泣き出したというライブは今では伝説となっている。この事件の後すぐにバンドは解散。それでも彼らはセックス・ピストルズすら凌駕し、イギリスで最も多くのパンクのシングルをヒットさせたバンドとして名を残した。86年に再結成、以前よりややメロウになったサウンドを披露している。

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