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Serge Gainsbourgの情報

(セルジュ・ゲンスブール)

シンガー/コンポーザー/俳優/映画監督とマルチに才能を発揮し、酒と煙草と女を愛したフランスの異端児セルジュ・ゲンスブール。画家を目指していた彼は、生活費を得るために始めたバーのピアノ弾きがきっかけで、音楽の道へ——。遅咲きのデビューを飾ることとなる。「Poinconneur Des Lilacs」「La Chanson De Prevert(←偉大なるフランスの詩人ジャック・プレヴェールに捧げられた)」「La Javanaise」など、自身が歌う作品は高い評価を得たものの、爆発的セールスを記録したのは、他のシンガーに提供した楽曲の方だった。
スキャンダラスな詞と斬新で美しいメロディを求めて、エディット・ピアフやフランス・ギャルといった売れっ子シンガーや、ゴダール映画のミューズ女優、アンナ・カリーナらが彼の元を訪れた。その極めつけがBBの愛称で知られたブリジット・バルドーだ。2人は瞬く間に恋に落ち、バルドーは「私のために考えられる最も美しい曲」をセルジュに依頼——その結果生まれたのが「Bonnie And Clyde」と、世間を騒がせた「Je T'Aime …Moi Non Plus」ファースト・ヴァージョンだ。愛のささやきをエモーショナルに歌い上げたこの曲には、まるでセックス・シーンを思わせる2人のあえぎ声が挿入されており、当時夫のいたバルドーはレコード発売直前になって、この曲を決して世に出さぬようにとゲンズブールに懇願。幻のシングルとなった(80年代にバルドーの了承を得て発売され、やっと日の目を見ることができた)。
バルドーとの恋の痛手に落ち込んでいた時、映画『スローガン』の共演者として出会ったのが、イギリス人女優ジェーン・バーキンだ。恋に落ちた2人は69年、おクラ入りになっていた「Je T'Aime ... Moi Non Plus」を改めて録音。しかし、BBCが放送禁止処分を決定したとの報道に、レコード会社がシングルを回収してしまう。だが「モラルがない」という世間の悪評を逆手にとった他のレーベルから無事発売され、結果的にヨーロッパ各地でNo.1ヒットを記録、USチャートにも顔を出した。後に同名の映画も自ら監督しているがやはりスキャンダラスな話題を振りまいた。
なお、2人の間に生まれた娘シャルロット・ゲンスブールも、シンガー/女優として活躍している。その後、ロック、レゲエなど様々なジャンルを取り入れた革新的な曲作りに取り組み、またTV出演でフランス紙幣を燃やすなど"パンク親父"の名に恥じない奇行を続けたセルジュも、01年で没後10年。——彼の最期の妻であるバンブーと息子ルルーによるトリビュート作品もリリースされ、再評価の気運が高まっている。

制作協力:
OKMusic

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