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ゲルマン・テクノ界の名コンビ、ローマン・フリューゲル&ジョン・エリング・べトケ。彼らはオルター・エゴやアシッド・ジーザスといった数多くの名義を使い分け、90年代初頭からミニマル・テクノやアシッド・テクノ作品を量産し、シーンの第一線を走り続けてきた。そんな信頼度の高いローマン&ジョンがもっとも尽力しているプロジェクトが、このセンソラマである。
エフェクトを贅沢に効かせたシンセ主体のサウンドでは、長年の経験と勘によって培われた職人業が冴えまくっている。この名義で彼らは穏やかな空気に包まれた抽象派ハウスを手がけ、またアンドレアス・ドラウやスヴェン・ヴァース、電気グルーヴたちのリミックス・ワークにおいても、音と音の隙間から音楽への愛情が零れ落ちてくるような、尋常ではない空間処理を披露している。さらに、全盛期のノイエ・ドイッチェ・ヴェレを彷彿させるメロディ・ラインも滑らかな肌触りだ。このプロジェクトはコニー・プランクの亡霊による仕業か? センソラマに“テクノ・マイスター”の称号を授けたい。

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