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66年、二胡奏者の父と上海オペラ歌手の母との間に生まれる。学生時代にラジオDJのアルバイトを始めたところ人気が沸騰。85 年、松田聖子「天使のウィンク」のカヴァー曲「愛情 I Don't Know」で歌手デビューを飾る。自らの名を冠した1stアルバムは、松田聖子や原田知世など日本人歌手のカヴァーが主体の作品で、香港の典型的なアイドルの方法論が採られた。
88〜90年にかけては、<都会で生きる自立した女性>をコンセプトにした3連作<都市觸覚シリーズ>を発表。自身もプロデュースに加わり、当時の香港では目新しかったアダルト・コンテンポラリー的なアプローチで、広東語ポップスに飽きていた人々の心を捉えた。また、ディック・リーをプロデューサーに迎えたシリーズ第3作『FACES AND PLACES』(90年)以降、中国回帰的なアレンジが随所に施され、両親から授かった才覚がほとばしる傑作を多数リリースしている。
日本では、ディック・リーとのデュエット曲「ラヴァーズ・ティアーズ(情人的眼涙)」の名唱で広く知られるようになり、90年には来日ツアーを実施した。また、94年には初の日本語楽曲「どうしてよ」で本邦デビューも果たしている。
サンディの持ち味は、吐息混じりのせつなげなウィスパー・ヴォイスと伸びやかな低音にある。広東語のポップスもいいが、北京語の大陸的なバラードを歌わせたら彼女の右に出るアーティストはまずいないだろう。
テレサ・テンからフェイ・ウォンへつながるチャイニーズ・ポップスの系譜の中で彼女の果たした役割は大きい。歳を重ねてますます円熟味を増してきている彼女の歌声に、これからも酔わされ続けるだろう。

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