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エルヴィス・コステロからティーンエイジ・ファンクラブまで、その影響下にあるアーティストを挙げたら切りがないフォーク・ロック・バンド、ザ・バーズ。中心メンバーであるロジャー・マッギンのきらびやかなリッケンバッカー12弦ギター・サウンドと鼻にかかった歌声は、バンドの代名詞と言える。しかし、それ以外にもムーグやテープの逆回転などを導入し、早くからカントリー・ロックを呈示した(もちろんグラム・パーソンズあってのことだが……)斬新な音楽センスは忘れられない。
グループ解散後も彼の幅広い音楽嗜好は活かされ、フォーク/カントリー/サーフ・ロック、そしてカリプソまでをも盛り込んだロックを展開。70年代に数枚のソロ・アルバムを発表した。特に、英国人ギタリスト、ミック・ロンソンをプロデュースに迎えた『Cardiff Rose』(76年)は、ロックの力強さとフォークの繊細さがうまく溶け合い、ファンの間でも傑作の呼び声が高い。また一方で元ザ・バーズの同僚、ジーン・クラーク、クリス・ヒルマンとのユニット、"マッギン、クラーク&ヒルマン"や"マッギン&ヒルマン"としても活躍。80年代半ばになると弾き語りでクラブ回りやセッション活動に精を出す。
90年代に入るとザ・バーズ再評価の機運が高まり、シーンの第一線に復帰。93年に、マッギンを敬愛して止まないエルヴィス・コステロ、トム・ペティがゲスト参加した『BACK FROM RIO』を、97年には、自らの音楽人生を凝縮した『ライヴ・フロム・マーズ』を発表する。ここでは自分に影響を与えたアーティストのカヴァー・ソングからザ・バーズ時代のセルフ・カヴァー、そして、オルタナ・カントリー・バンド、ジェイホークスとの共演を果たし、過去と現在を交差させながらも未来に向かう姿勢をはっきり示した。

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