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ヒット曲「メリー・ジェーン」ではマリファナを賞賛し、ラジオ局へのプロモーションの際にはDJたちにマリファナを配って回った。さらにステージでは堂々とマリファナを吸うため、コンサート会場はいつもパトカーに囲まれる。——何とも大麻尽くしな“モータウンの鬼っ子”リック・ジェイムス。
60年代にニール・ヤングと共にバンド活動をしていたジェイムスは、78年に幼い頃から夢見ていた<MOTOWN>とソロ契約、デビュー・シングル「ユー・アンド・アイ」が大ヒットを記録する。と同時に、派手なファッションと過激な言動により、優等生揃いの<MOTOWN>の中にあって異端児的存在を強烈にアピールした。そして、81年のアルバム『ストリート・ソングス』では、ゲットー流儀のソリッドなファンク——自称“パンク・ファンク”を完成させる。後にMCハマーが「U・キャント・タッチ・ズィス」として借用する「スーパー・フリーク」では、躍動感あふれる跳ねたビートとジェイムス自身が弾くキャッチーなベース・ラインによる、ドス黒いファンクを聴かせた。また、ティナ・マリーをフィーチャーした超エッチなデュエット・ソング「ファイア・アンド・デザイア」では、バラディアとしての魅力も開花させる。
その後、プロデュース業にも手を出すものの、86年にはレーベルへの不満を抱き、<MOTOWN>を離脱。そして<REPRISE>移籍後の88年にラッパー、ロクサーヌ・シャンテを迎えた「ルージーズ・ラップ」がR&BチャートNo.1を獲得する。——が、この頃から方向性を見失い始め、90年代には完全に失速してしまう……。
そして04年夏、急な訃報が飛び込んできた。リック・ジェイムスが逝去したのである。死因は自然死、享年56歳だった。ちなみに死因解剖の際に9種類ものドラッグが体から検出されたそうだ。最近ではTVプログラムなどでの露出も多く見られただけに、このファンク・レジェンドの死は残念でならない。ご冥福を祈りたい。

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