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ギタリスト/ヴォーカリスト/プロデューサーとして、派手な動きこそ少ないがいい仕事を続けている人だ。
デビューは65年、マッコイズにて「ハング・オン・スルーピー」がいきなりの全米1位。自身のバンド、デリンジャーでも名作を立て続けにリリース。ジョニー・ウインターのデビュー時にはプロデュースだけでなく、自らバック・アップ・メンバーに加わりバンマスをかって出る。その手腕は、ジョニーの弟であるエドガー・ウインターの作品にも活かされる一方、73年の自身の初ソロ・アルバム『オール・アメリカン・ボーイ』は、この時代のアメリカン・ロックを代表するものとさえ囁かれる。その後も、トッド・ラングレンのツアーに同行する傍ら、日本の子供ばんどのライヴにまで飛び入り、そのままプロデュースもOKしてしまう。アル・ヤンコビックの「イート・イット」(←マイケル・ジャクソンの「ビート・イット」のパロディ)では、マイケルがビデオでエドワード・ヴァン・ヘイレンにギターを弾かせていたシーンを見事にパロディ化。流麗なソロを展開しつつ、最後はギターが爆発するという洒落っ気十分なところも披露するなど、とにかく縦横無尽の活躍ぶりなんである。 (小池清彦)

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