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ライオンのような襟足、ジーンズにTシャツのすそをイン……まさにAORの代名詞と言えそうなルックスをもつ男、リチャード・マークス。彼は、産業主義の安っぽいアーティストで溢れかえり、今にも灯が消えそうであったAORシーンに彗星のごとく登場した。
シカゴ/ライオネル・リッチー/ケニー・ロジャースに楽曲を提供、またバック・シンガーとしてのキャリアも併せもっていたマークス。新人でありながら新人とは呼べないシンガー・ソングライターであった彼は、ジョー・ウォルシュを筆頭としたウエスト・コースト・ロック界仲間のバック・アップを受け、87年『リチャード・マークス』でデビューを飾る。限りなく甘いバラード、爽快なカリフォルニアの青空を彷彿させるポップ・チューン、そのどれもが上質で耳に溶け込むようであった。この作品から、「ホールド・オン・トゥ・ザ・ナイツ」「ドント・ミー・ナッシング」などのヒットが生まれ、一躍ビッグ・アーティストの仲間入りを果たしたことは言うまでもない。
その後、ビター味を増した色気をふりまきつつ、『リピート・オフェンダー』『ラッシュ・ストリート』といった作品を発表。日本では90年代中期における「ナウ・アンド・フォーエヴァー」のヒットが記憶に新しいところだ。

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