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“奇跡のヒト”なんて大袈裟かなぁ。ドドドとお腹とハートに直接訴えかける驚異のベーシスト、リチャード・ボナ。否、ベーシストと限定するのはもったいないピュアな総合音楽家だ。——なぜ奇跡かというと、電気も水道も、もちろん楽器もないジャングル(カメルーン)から現在の地位まで昇りつめた男なのである。首都ドゥンガに移り住むまで、楽器は手作りだったという。
彼は、ある日ジャズ・クラブでジャコ・パストリアスの「トレイシーの肖像」を耳にし、そのサウンド/スタイルに衝撃を受けて、ベ—シストの道を志す。22歳でパリに渡って作曲などを学びつつライヴ活動を展開。95年、ニューヨークへ居を移すと、ジョー・ザヴィヌル(key)のバンドに誘われワールド・ツアーに参加する(97年に初来日)。そして、その野太い速弾きベースで“ジャコの再来”と世界中を騒がせた。99年には、初リーダー・アルバム『シーンズ・フロム・マイ・ライフ』をリリース。アフリカン・テイストが満載された心温まるナンバーが収録されており、彼の原点だという“歌”を大フィーチャーしたヴォーカル・アルバムに仕上げられている。
最近では、ジョー・サンプル(key)/デヴィッド・サンボーン(as)/ブライアン・ブレイド(dr)という超一流メンバーと共にドリーム・バンドを結成したのをはじめ、さまざまなプロジェクトでファースト・コールを受けているボナ。00年には日本語曲「風がくれたメロディ」(作曲:リチャード・ボナ/作詞:中村善郎)が、NHK『みんなのうた』でも放映された。——とにかく、彼のふくよかでアフリカ訛り(?)の効いたヴォイスと躍動感あるベースを、是非堪能してもらいたい。一押し!!!

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