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80年代はニューウェイヴ・タッチのロック・バンド、カーズのリーダー/ソングライターとして人気を博した彼だが、解散以降はユニークなバンドをユニークな手腕でプロデュースするスタッフ・ワークの方で有名といえるだろう。ソロ・アルバムも数多く、カーズ在籍時から着手していたが、いずれもカーズの実験的な部分をより拡大した内容で、ミュージシャンもほとんどカーズのレギュラー・メンバーを使わず、ひとりスタジオに篭もっているような印象を与えるダークな作風が多かった。
プロデューサーとしての彼の知名度を一気に上げたのはウイーザーのデビュー・アルバムだろうが、ポップでいてどこかヒネくれたメロディ・センス、そしてサウンド作りは、まさにカーズの新時代的展開と言えるもの。当時はオルタナに対するオルタナといったニューカマー感と、どこかフニャケた脱力加減もなかなか新鮮に響いたもので、そのサウンドはその後のロック・バンドのひとつの雛型となる。その後も、ホール、ナーダ・サーフなどなど順調なプロデュース業を続ける一方、97年にはビリー・コーガンも参加したソロ・アルバム『トラブライジング』をリリースした。(小池清彦)

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