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ジャズ・アーティストで“K—1”を開催しました(意味ねー)。さて、勝つのは誰でしょう? 一押しは、レッド・ガーランド。なんせ、ライト級プロ・ボクサーですから(笑)。戦績も30勝1敗。どうやら17歳の時にクラリネットを与えられたものの、マッタクやる気がなく、ボクシング・ジムに通っていたらしい。音楽を始めたのも陸軍の軍楽隊にはいった折、そこでピアノを習ったのがきっかけとのこと。プレイヤーとして彼が遅咲きだったのも頷ける。
23年テキサス州ダラスで生まれたガーランドのピアノ初仕事は45年。その時にビリー・エクスタイン楽団でマイルス・デイヴィス(tp)に出会い、50年代マイルス・グループの基礎が創られる。彼にフィリー・ジョー・ジョンズ(ds)やジョン・コルトレーン(ts)を紹介したのは、ガーランドだったのだ。———そして、56年のマラソン・セッションをはじめとする数々の名盤が創られた。
彼の魅力はプリプリとした音色と素直なタイム感。気持ちいいほど潔いものだ。それは、マイルスのアルバムのようなモダン・スタイルでも存分に発揮されているが、それ以前のアーティストと演奏する時には、さらにブルース・フィーリングがプラスされる。それがまた微妙な揺れを生み、見逃せない演奏となっているのだ。代表作としては59年の『コールマン・ホーキンス・ウィズ・レッド・ガーランド・トリオ』が挙げられる。
66年に一度隠居するが、77年に本格的にカム・バック(奇しくも、4ビート・ジャズの盛隆と同じ流れ)。マイルス時代には「脅されながら弾いた」といわれる、体は強いが心はやさしい(気が小さい?)ピアニストは、84年にその生涯をとじた。——合掌。

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