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Richard Hell and the Voidoids

(リチャード・ヘル・アンド・ザ・ヴォイドイズ)

テレヴィジョンのオリジナル・メンバーにして、ジョニー・サンダースのハートブレイカーズにも参加。と、ある意味ニューヨーク・パンク・シーンの裏の主役とも言えるのがリチャード・ヘルだが、彼がもっともノリにノッていた時期といえば、やはりヴォイドイズを率いて『ブランク・ジェネレーション』を発表したタイミングということになるだろう。ギターにロバート・クワインを加えたパンク/ロック・サウンドは、ロンドンのプリテンシャスなそれとは明らかに違った、屈折した内面が奇形がゆえに図らずも突出してしまったような、ポーズではない「抑えられなさ」に溢れまくっていた。
サウンドのタイトさを、むしろ台無しにするかのようにヘルのヴォーカルは四六時中ヘナヘナしっ放しなのだが、その投げ遣りぶりがこの上なくラジカルに響いてしまっているのだがら、やっぱり奇跡のアルバムだったんだな、と思う。尚、本作はCD化に即して、曲目・テイクおよびカヴァーの変更が施されたが、オリジナル・ジャケットでの上半身裸でイキがるヘルの痩せこけた雄姿が差し替えられてしまったのは残念。(小池清彦)

制作協力:
OKMusic

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