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Chick Corea and Return to Forever

(チック・コリア・アンド・リターン・トゥ・フォーエヴァー)

キース・ジャレット、ハービー・ハンコックと並ぶ現代ジャズ・シーンの最重要キーボード奏者、チック・コリア。その長いキャリアにおいてさまざまなユニットで活躍してきた彼が、実験的なフリー・ジャズ色の強いサークルに続いて70年代初頭に結成したのがリターン・トゥ・フォーエヴァー。
結成当時のメンバーはコリアの他はスタンリー・クラーク(b)、アイアート・モレイラ(per)、フローラ・プリム(vo)とジョー・ファレル(sax)。72年に”カモメのアルバム”としても知られる名盤『リターン・トゥ・フォーエヴァー』で鮮烈なデビューを果たした。初期のRTFはブラジリアン/ラテン・テイストを全面に押し出したサウンドで、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を下敷きにした名曲「スペイン」などで人気を博す。その後、メンバー・チェンジを繰り返す中で、グループは次第にシーンを代表する超強力なジャズ・ロック・アンサンブルへと変貌していった。ギタリストにアル・ディ・メオラが加入してからはさらにその色合いが強くなり、フュージョン全盛の時代背景をバックに圧倒的な支持を受けた。76年に発表された『ロマンティック・ウォリアー』はグループとしての円熟を感じさせ、後期RTFの傑作の一つに数えられる。
70年代後半に解散するまで、いくつかのサウンド・スタイルを経ながら、絶えず想像力に満ちあふれた緻密なアンサンブルと高い即興性、そしてコリアらしいロマンティックなメロディ・センスとエッジの効いたハーモニー感覚を絶妙のバランスで共存させ続けた稀代の名グループである。 (近藤 陽)

制作協力:
OKMusic

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