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Cut Chemist

(カット・ケミスト)

B-BOYならオールドスクールの作品に対して、リスペクトを抱かない人はいないだろう。ジュラシック5のメンバー(プロデューサー)である、カット・ケミストは自身の作品/DJプレイで、それを体現している。例えば、ダブルディー&スタンスキーの「LESSON 1,2&3」(85年)のオマージュ曲「LESSON 4」(98年)はオールドスクール・ブレイクを数珠繋ぎに編集し、ゴキゲンかつヘッズには勉強になる仕上がり。また、ライヴでは「LESSON 1,2&3」をDJシャドウと共にターンテーブルで再現、オーディエンスを完全にロックした。さらに、トラック・メイキングにおいてもクラシック・ヒップホップを現代風に昇華させる手法で、ビギナー〜ベテランまで幅広い層のリスナーを唸らせているのだ。
先述のジュラシック5しかり、DJとして所属していたラテン・オルタナティヴ・バンド=オゾマトリしかり、彼の仕事の幅広さと量はシーンでも群を抜いていたが、自分自身のプロジェクトに集中するべく、04年にはそれらのグループから脱退。そして2年の歳月を費やし完成させたのが、メジャーからの初ソロ・アルバム『オーディエンシズ・リスニング』(06年)だ。なるほど、カット&ペーストの手法を駆使し、洗練された巧みなビートに新たなる世界観がプラスされた、サンプリング・ミュージックの金字塔となりうる作品である。

制作協力:
OKMusic

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