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サディ・サッズ

(サディ・サッズ)

結果的にということになるが、ドイツのEINSTURZENDE NEUBAUTENに近い歩み方をしていたバンドが、日本にもいた。それが、サディ・サッズである。パフォーマンス・グループを前身とし、サディ・サッズ自体は82年に結成された。メンバーは多少変わったが、よく知られているのは、サド(vo)、イガラシ(g)、カズ(b)、ケン(dr)。ちなみに、イガラシはニウバイルのメンバーでもあった。そしてライヴではスライドも使い、サドのステージの動きはやはりパフォーマンス性もあり、視覚的にも想像力を刺激させる試みも色々としていた。肝心のサウンドの方だが、メタル・パーカッションを導入しつつ、あくまでもバンド形態が基本。とにかくリズムにポイントを置き、ヴォーカルも歌というよりはリズムを重視したヴォイスという感じ。いわゆる日本的なリズムや情緒性はあまりなく、とにかくシンプルながらも硬質な音をプレイした。
音源は、まず<WECHSELBALG>から最初のレコードの7″「Angola」をリリース。オート・モッドのジュネが企画したシリーズ・ギグの”時の葬列”にも出演し、その流れで同名のコンピレーション盤『時の葬列』にも参加する。そして85年に、<WECHSELBALG>から『Box With Little Doll』を発表する。これは実質的にはアルバム・サイズだが、当時は12″レコード2枚組みで、スライドのフィルムなども封入されたボックス・セット仕様。やりたいことをやるという、インディ・レーベルならではの仕上がりだった。内容はライヴと一味違い、スタジオ・ワークを駆使したものである。しかし、それからまもなく解散してしまう。しばらくして、サドはカズミらと共にSadsを結成。いちおう断っておくと、あの清春のバンドとはもちろん別物。ファンクやスカも入れたポップなサウンドをやっていた。 (行川和彦)

制作協力:
OKMusic

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