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市井由理

(イチイユリ)

「DA.YO.NE.」などをヒットさせ、日本の音楽シーンで初めて、ラップを大衆レベルで認知させたEAST END×YURIのYURIこと市井由理。もともとはダンス・アイドル・グループ、東京パフォーマンスドール(TPD)のフロント・メンバーの1人で、ある時期まで、アイドル・ファンにとって”市井”といえば、”紗耶香”ではなく”由理”だった。
TPDは本格的なダンスを核にライヴ中心に活動。従来のアイドルとは基本的に一線を画していたが、その中で市井は、穴井夕子や八木田麻衣と共に明るく弾けた従来型アイドルの部分を担い、この3人によるユニットViva!でも活躍。ステージではギャングの格好をしたり、リオのカーニバルを模したパフォーマンスでセンターに立ったりと、ある意味お笑い狙いの状況でも、一心不乱に踊っていた生真面目さも印象的だ。モーニング娘。でたとえるなら、吉澤ひとみ的ポジションか。
ソロとしては、まずTPD時代の93年、アルバム『YURI from Tokyo Performance Doll』をリリース(フロント・メンバー全員がソロ・アルバムを同時発売する企画の一環)。この中でも、ラップ・ナンバー「おちゃめなジュリエット」を歌っている。歌がうまいとは言えないが、グニャッとした感じのヴォーカルが醸し出す脱力感がいい味となっていた。それがラップだと特に生かされ、TPDのライヴでも、ラップのパートはほぼ1人で歌っていた。
EAST ENDとのユニット停止後は、96年にソロ・アルバム『JOYHOLIC』をリリース。作曲陣にヒックスヴィル、ASA-CHANG(元スカパラ)、朝本浩文ら、作詞には小泉今日子、かせきさいだぁらを起用。オシャレな路線を狙ってるんだか、あえて外してるんだか——という感じで、やはりクセのある作品に仕上がってる。
その後、芸能界を引退してロンドンに留学。帰国後に裏原宿系ミュージシャンと結婚したらしい。 (斉藤貴志)

制作協力:
OKMusic

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