> The Carpenters

The Carpenters

(ザ・カーペンターズ)

カレン・カーペンターはポップ・ミュージック界で最も悲しげな声をもっていた——と言えるのではないだろうか。メランコリックなムードをたたえたミュージシャンの先駆けとして活躍し、その落ち着き放っていながらも感傷的な歌声は、兄・リチャードの隙のないアレンジやバート・バカラックの瑞々しいポップ作品と見事なマッチングを誇ったのである。
 派手で手軽な音楽が独占していた70年代のチャートに、彼らの美しく切ないナンバーが席巻——耳の肥えたリスナーの心をカーペンターズは絶大に癒した。バラエティに富んだ音楽性も大きな魅力で、兄妹で見事なハーモニーを聴かせるレオン・ラッセルの名ラヴ・ソング「スーパースター」や、自ら作曲した「トップ・オブ・ザ・ワールド」の独特な倦怠感や透き通るようなムードは唯一無二のものである。また、アップテンポなナンバーでもどこか寂しげな雰囲気を感じさせるのは、カレンの至宝の声があってこそだろう。
残念ながらカレンは拒食症との長年にわたる闘いに負け、83年に32歳の若さで他界——。しかし、ここ日本でも幾度となくリヴァイバル人気が再燃し、彼らの音楽がまぎれもなくエヴァー・グリーンであることを証明している。

制作協力:
OKMusic

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版