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Tom Jones

(トム・ジョーンズ)

ウェールズの小さな町から竜巻のように現れた、黒髪のトム・ジョーンズ。アメリカとヨーロッパ両方で、大勢の女の子のハートやら下着やらを自分のものにしたのは、そのワルっぽいルックス、均整のとれたプロポーション、みごとな声域、心を動かすドラマティックな歌いっぷり、きわめつけは思わず想像をかきたてられてしまうピッタリくっついたあのパンツのおかげだ。60年代にイギリス勢が大攻勢をかけている頃に現われたとはいえ、オーケストラにアレンジされた曲でとことん歌い上げるあたりは当時のジャズやポップ・シンガーと共通するところ。しかし彼のクラシックなナンバー「イッツ・ノット・アンユージュアル」や「シーズ・ア・レイディ」などは、あからさまにホットでセクシーなところをさらけ出していて、やさしく歌うシナトラというよりはラス・ヴェガス期のエルヴィスのほうに近い。なによりすごいのは、絶対的なカリスマ性と、どんな音楽スタイルにもヴォーカルを合わせられること。カントリー、エレクトリック、R&B、そしてロックンロール。一番いい例は彼がカヴァーしたプリンスの「Kiss」だろう。アート・オブ・ノイズがくねくねしたダンス・ポップ・ミュージックをプレイしている間、このウェールズのセクシーなオジサマは、なんだかセックスしすぎのスーパーマンみたいに唸ったりガナったりしていて、これがまたサマになっているのだ。

制作協力:
OKMusic

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