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Van McCoy

(ヴァン・マッコイ)

コアなソウル・ファンからの評価は低いが、昨今のクラブ・シーンにおける「ハッスル」のへヴィ・ローテーションっぷりなどから鑑みても、どうやら再評価熱が高まっているサウンド・クリエイター、ヴァン・マッコイ。彼はディスコ・ビートを土台に、<MOTOWN>などの系譜に位置するストリングス/ヴァイブ/ティンパニー/ベル/ホーンズを分厚く重ねた流麗なオーケストレイションを標榜。それは正しく“黒いフィル・スペクター”と形容できる、画期的なサウンドだった。
60年に「ヘイ・Mr.DJ」でシンガーとしてデビューを果たしたマッコイだが、同時にシュレルズやグラディス・ナイト&ザ・ピップスなどを皮切りにプロデュース業も開始。70年代に入ると、適度なポップ感と甘さを携えたサウンド・プロダクションを武器に、プレジデンツやフェイス、ホープ&チャリティといったヴォーカル・グループを続々と世に送り出した。そして、マッコイのキャリアに転機が訪れたのは、74年にスタイリスティックスのプロデュースを手がけたことによる。当時最先端のディスコ・ビートを導入した同グループの「愛がすべて」が大ヒットを記録。結果として、超のつく売れっ子プロデューサーとしてメインストリームに躍り出ることになった。また、自身もヴァン・マッコイ&ソウル・シンフォニー・オーケストラというグループを結成し、流行のダンス・ステップからヒントを得た「ハッスル」を75年に発表。フルートの音色が印象的なこのナンバーは、たちまちヒット・チャートを駆け上がり、ディスコ・ブームの火つけ役にすらなったのだ。
しかし79年、ヴァン・マッコイは突然の心臓発作を起こして他界。35歳という若さだった。

制作協力:
OKMusic

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