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The Byrds

(ザ・バーズ)

数多いるロックンロールバンドの中で、バーズほど過少評価されたグループはおそらくいないだろう。彼らには「ターン・ターン・ターン」で見せた単なるフォークロック以上の魅力があると言うのに。バーズは、ハーモニーと当時押し寄せていたイギリスのバックビートを暖かい、リリカルな血の通ったフォークミュージックでブレンドした初めてのバンドだったのだ。ロジャー・マッギンのトレードマークである鳴り響く12弦リッケンバッカー、空に舞い上がる3パートの透き通ったハーモニー、そしてテレキャスターBベンダー(クラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズがペダルスティールの流れるような音に近付けるため開発した弦を伸縮させる装置)が作るカントリーの伸縮するような弦の音とアナログシンセとの画期的な融合−それらの要素がバーズの本質であった。バーズは、翼の生えたリア・ジェット機のごとく、ディランに似た思索的な世界を、内なる宇宙のサイケデリアを、広大なアメリカ音楽の景色をかるがると飛行していった。彼らこそ、カントリーミュージックの存在を変え、幅広いオーディエンスに愛されるきっかけとなったのである。

制作協力:
OKMusic

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