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The Shaggsの情報

(ザ・シャッグス)

フランク・ザッパが絶賛したりとか、色々とフリーキーなアーティストや評論家の間で語りつがれ、いわゆるポップ・スターとは対極とはいえ伝説的な存在になっているシャッグス。ストレンジな点に話題が集中しがちだが、ガールズ・バンドの先駆けの一つとしても重要なのだ。とにかく、天然すぎるから真似ようとしても無理なバンドなのである。
60年代の後半、ドロシー、ベッティ、ヘレンという、ウィッギン三姉妹により、アメリカのニュー・ハンプシャー州で結成。といってもプロデューサーにもなっている父親が、多少なりとも鍵を握っていたようだ。家でいつも音楽を流していた父親が、彼女たちにレッスンを受けさせ、バンドを組ませたようである。
そして69年にレコーディングを決行し、アルバム『Philosophy Of The World』としてリリースした。上手い下手の問題ではなく、2本のギターとドラムスとヴォーカルの奇跡的なゆるさとズレの妙味は、天才的なセンスと言うべきだろう。ピュアすぎて、聖なる響きにも聴こえる。しかもすべてドロシーの作ったオリジナル曲なのだ。ラヴ・ソング中心だが、実はアルバム・タイトルにふさわしい歌の内容であり、そこはかとなく諦念も漂う。そして写真を見ると、おそろいの衣装とヘア・スタイルが微笑ましいが、どう見ても素朴なファミリー・バンドなのも凄い。
妹のレイチェルがベーシストとして加わり、75年には2ndの『Shagg's Own Thing』をレコーディング。フォークやサーフの影響も感じさせ、ヴォーカルは旨みを増し、大人になった印象。でも原石の輝きはそのままなのだ。カーペンターズの「Yesterday Once More」を、ここまで美しくカヴァーしたバンドはいないだろう。
その後シャッグスは、父親が亡くなるまで定期的にプレイしていた。 (行川和彦)

制作協力:
OKMusic

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