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Mogul Thrash

(モーグル・スラッシュ)

70年にデビューしたブラス・ロック・バンドだが、たった1枚のアルバムを残しただけですぐ解散してしまった。しかし、ロック・ファンからすれば、ジョン・ウェットンがプロ・デビューしたバンドという点で忘れられない存在であり、そしてホーン隊の3人はアヴェレイジ・ホワイト・バンドを結成し、白人バンドとしては最高峰ともいえるファンキー・サウンドを作っていくわけだから、長いブリティッシュ・ロック史の中で(それなりに)重要な位置を占めるバンドと言えるのかもしれない。
元々はコロシアムのオリジナル・ギタリストだったジェームズ・リザーランドが、自らのギターをさらにフィーチャーした形でのジャズ・ロックを目論んで結成。(閃きの少ない)ジミ・ヘン風ギターと、3管のブラスが交錯するサウンドは、正直なところアイデア倒れの感は免れないが、とりあえず何でもカンでもトライすることに意義があったあの時代の空気を感じさせてくれる点では、なかなかしみじみ聴けるアルバムではある。
一部で披露されているウェットンのリード・ヴォーカルもすでに味わい深く、なにより初レコーディングとは思えないほどに自由自在なベースを披露している、という点ではウェットンのファンは目を細める作品になっていると思われる。 (小池清彦)

制作協力:
OKMusic

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