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Disassociate

(ディスアソシエイト)

ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンは本当に奥深く、またジャンル的に細かく分けることはできないほど、アーティスト同士が意外な関係性をもっているケースが多い。ディサソシエイトはパンク/ハードコア・シーンが主なフィールドだが、その典型的な枠に収まらない創作と活動を実践している。
ジーザス・クラストというディスチャージ・タイプのポリティカルなパンク/ハードコア・バンドをやっていた、ラルフィー・ボーイ(vo)とマット(g)により92年の夏に結成。その後、元ミッシング・ファウンデイションのボーンズが加わる。
しばらくしてから正式なドラマーも入り、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンも手がけた、ジム・ウォーターズがエンジニアでレコーディング。94年にEP『Murder the mind』としてリリースした。アルバムは、96年に『Controlled Power』、98年に『Symbols, Signals And Noise』を、それぞれラルフィーのレーベルの<DEVASTING SOUNDWORKS>から出した。
ディサソシエイトは、あえていえば進化したハードコア/パンクである。グラインド・コア、プログレッシヴ・ロック、ジャズ、ブルース、ハード・ロック、そしてノイズをミックスしているのだ。といっても、あくまでも基本はパンク・ロックだ。またレコードによって多少色合が違い、『Controlled Power』はサンプリングとブラスト・ビートが目立つ作りで、『Symbols, Signals And Noise』はディスチャージを思い出すストレートな曲が多めである。
彼らの曲には「Let’s Fuck」みたいな説明不要のおバカな歌詞もあるのだが、それはほとんどを占めるシビアな状況認識からできたシリアスな歌詞の反動だろう。ニューヨーク、アメリカ、そして世界の、腐ったシステム全体を視野に入れているのだ。(行川和彦)

制作協力:
OKMusic

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