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The Lemonheads

(レモンヘッズ)

名言がある——「イヴァン・ダンドゥがダメ人間だからこそ、レモンヘッズの曲はすばらしいのだ」。
地元ボストンで活動を始めたレモンヘッズ(元々はハード・コア・バンド)は、ほとんどイヴァンのソロ・プロジェクトといってよい。メジャー・デビュー後の92年に発表された『イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ』がスマッシュ・ヒットを飛ばし、一躍シーンに名乗りをあげ、ジュリアナ・ハットフィールド(元ブレイク・ベイビーズ)との公私にわたる仲(一時期はバンドにも在籍)が話題となった。
が、93年のアルバム『カモン・フィール』リリース後からどうしようもないダメっぷりが露呈し始める。ジュリアナに捨てられ、ドラッグに走り、愛欲に溺れ、長い髪も切り、グルーピーに混じってオアシスの追っかけと化し……ともうダメかと思っていた矢先の96年に、アルバム『カー・ボタン・クロス』を発表。イヴァンのしわがれたヴォイスとラフなプロダクションが絶妙に織り合った快作となった。
清涼なアコースティック・サウンドによる乾いたロックが多くのファンに与えた感動は計り知れない。そして、なにより“しがない男”の「生活」と「欲望」を体現したイヴァンの歌詞と風情がレモンヘッズの曲を名曲たらしめているのだ。
———結局シーンからは消えてしまったが、一時代を騒がせた彼が話題に上らないのはやっぱりどこか寂しい。

制作協力:
OKMusic

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