> Julian Lennon

Julian Lennon

(ジュリアン・レノン)

俗に言う二世タレントほどキツいものはないだろう。父親が偉大であればあるほど、比較されることからは逃れられないし、同業を選ぶとなればなおさらだ。ましてや、あのジョン・レノンを父親にもった息子が、相当な葛藤を抱えることは想像に難くない。
ジョンとシンシア(オノ・ヨーコと結婚する前の妻)の間に生まれたジュリアン・レノン。ポール・マッカートニーが、彼をモデルにあの名曲「ヘイ・ジュード」を書いたことは有名だ。子供時代よりジョンのソロ作に参加するなど音楽と深い関わりをもった彼は、幼くして音楽家になることを決意したという。
そんなジュリアンがソロ・アーティストとして公の場に顔を現したのは84年。まずジョンそっくりの歌声とルックスが注目を集めたが、デビュー・シングル「Valotte」がいきなり全米で大ヒットを記録し、グラミー賞にもノミネートされるという成功を収める。しかし、常に大衆が求めるものはジョンの幻影であるため、彼はいつもそのイメージと戦わねばならぬ重荷を背負って活動を続けた。そんなプレッシャーのためなのかデビュー作以降は、目立ったヒットもなく下降線を辿り始めた。90年代に入ると、自らの経歴を開き直ったかのような、ビートル・ライクな秀作をリリース。特に98年の『Photograph Smile』では、父親譲りのポップ・センスが堪能できる。

制作協力:
OKMusic

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