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Pete Ham

(ピート・ハム)

75年4月28日の早朝、バッドフィンガーの中心人物ピート・ハムは自らの手で首を吊り、27歳の若さでこの世を去った——
70年代に<アップル・レコード>に在籍し、ビートルズの”弟グループ”と呼ばれて一躍注目を集めたバッドフィンガー。王道をいくブリティッシュ・ポップ・ロックで、「ノー・マター・ホワット(恋の嵐)」「デイ・アフター・デイ」「ウイズアウト・ユー」といった多くのヒットを飛ばした。一見バンドは成功を収めているように思われたが、悪徳マネージャーによって収入は横領。マネージメントもままならない状態が追い討ちをかけ、メンバー間には確執が生まれていく。ハムは苦悩、そして自殺——悲運なバンドの象徴となったのである。
時は経ち97年、ハムの愛娘によって一本のテープが作品となった——『セヴン・パーク・アヴェニュー』。ホーム・レコーディングされた、いたってパーソナルなものだ。そこには、父/母/恋人、そして自分自身に対しての想いが綴られた楽曲が美しく、儚げに並んでいたのである。この、死後22年目にして届けられた初ソロ・アルバムによって、改めて彼が独創的で感受性の強い素晴らしきアーティストであると認識されたことは言うまでもなかろう。

制作協力:
OKMusic

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