ラッツ&スターの記事一覧

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黒塗りの顔に50'sファッションのコーラス・グループ……という前代未聞なスタイルで80年にシャネルズとしてデビュー。そして1stシングル「ランナウェイ」がいきなりのミリオン・セラーを記録。その後もソウル・ミュージックと歌謡曲を絶妙なサジ加減で調理した「街角トワイライト」「ハリケーン」などが連続大ヒットし、あれよあれよという間にスターダムへと駆け上がった。なかでもリーダーである鈴木雅之のヴォーカルは、クロっぽさのなかに日本的な哀切をにじませた独特のもので、各方面から絶賛を浴びる。
83年にはシャネルズからラッツ&スターへグループ名を変更。改名後の初シングルとなった「め組のひと」もヒット・チャート1位を独占し、心機一転の1stアルバム『Soul Vacation』は、大滝詠一がプロデュース、ジャケット・アート・ワークをアンディ・ウォーホールが担当し、大いに話題を呼ぶことに……。86年に鈴木がソロ・シンガーとして独立したことによりグループは解散するが、田代まさしや桑野信義といったメンバーもテレビ・タレントとして華々しい活躍をみせる。
96年には再結成。大滝詠一の名曲「夢で逢えたら」をカヴァーし、以前と変わらぬ抜群のハーモニーを聴かせてくれた。

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黒人音楽をめぐるポリティカル・コレクトネスの現在 “ステレオ・タイプな表現”をどう脱するか

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