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吉田栄作/田中美奈子の出ていたドロドロ系TVドラマ『もう誰も愛さない』。主人公の暗く過酷な運命をさらに盛り上げる(もとい、ドン底に突き落とす)挿入歌「スウィート・ラヴ」。それを歌っているのがランディ・クロフォードである。作詞/作曲ともに彼女自身が手がけるこの曲、ドラマのイメージが強い人には「陰鬱なシンガー」と映るかもしれないが、けしてそんなことはない。実のところ、その歌詞はメランコリックかつなんともロマンティックなものであって、本当の彼女はキュートな笑顔と歌声を持つ豊かな才能の持ち主なのだ。ヴィブラートの効いたハスキー・ヴォイスが、ゾッとするほど魅力的!
52年、ジョージア州メイコン生まれのジャズ/R&B/ソウル/ポップ・シンガーであるランディ・クロフォード。70年代前半に、ブーツィ・コリンズ/クインシー・ジョーンズ/ジョージ・ベンソンらと共演し、76年『エヴリシング・マスト・チェンジ』でデビューを果たした。そして、クールセイダーズの『ストリート・ライフ』(79年)にメイン・ヴォーカルとして抜擢され、この曲がUSジャズ・チャート20週連続1位を獲得。一気にメジャー・アーティストの仲間入りを果たした。その後のソロ活動でも、「ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ」(80年)や、前出の「スウィート・ラヴ」(86年)といったヒット・ナンバーを連発し、欧米や日本での人気を揺るぎないものにした。また、幅広い音楽性と確かな実力を持つ彼女は、88年にロンドン交響楽団に招かれ歌い、好評を博したこともある。
現在、コンテンポラリーな黒人シンガーにも強い影響力を有する歌い手として、日々邁進中の彼女。ファンキー路線もバラードも見事に歌いこなすランディは、本物のディーヴァといって然るべき才女である。

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