Rage Against the Machineの記事一覧

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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、バンドのスタンスと同様、好戦的なサウンドを展開している。突進するようなサイケデリック・ロックは、アメリカを代表する反体制音楽とも言えよう。それは、60年代の消極的抵抗に比べると一層怒りに満ちた文化を体現しており、トム・モレロのギターが繰り出す凄まじいリフは、リスナーたちに行動を起こすことを呼び掛けるかのようだ。そして、ザック・デ・ラ・ロチャは、暴動を煽動する拡声器のかわりに、パーカッシヴなラップでメッセージを伝える。レイジの魅力の秘密は、ファンクの開放的なサウンド/パンクのアナーキスティックな抵抗主義/メタル・ロックの怒れる疎外感、さらに都心部の苛立ちを、革新的なヒップホップの形態に融合している点だろう。
00年10月にザック・デラ・ロッチャが衝撃の脱退、バンド解散説も囁かれた。残ったメンバーとクリス・コーネル(ex.サウンドガーデン)がオーディオスレイヴを結成したが、07年活動休止。
07年1月コーチェラ・フェスティバルの出演を機に再結成した。