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Pulp

(パルプ)

パルプはオアシスやブラーのように今ミレニアム最高のブリティッシュ・バンドの座を争うほどの器ではないかもしれない。しかし、彼らほど多彩な音楽を演奏し、懸命に活動を続けてきたバンドは他にいないだろう。カリスマ的でカメレオンのように変貌を遂げるシンガー・ソングライターのジャーヴィス・コッカーをリーダに、21年もの長いキャリアにおいてさまざまなスタイルの音楽に手を染めてきた。コッカーのデヴィッド・ボウイを思わせるようなバリトンのヴォーカルは、バックのピアノやシンセ、ミッド・テンポのベース、ギター、そしてドラムスとともに美しく悲しくそして控えめなバラードを創り上げる。また、デペッシュ・モードのような、電子ドラムとシンセが織り成す「カウントダウン」のようなオルタナティヴ・ダンス・ミュージックのような楽曲や、素晴らしい構成と作曲センスの光るグラム・ロック系の作品も展開している。パワフルなフックとメロディ、そして自在に音階を駆け抜け、皮肉調だったかと思えば感傷的だったりとあらゆる側面を見せるコッカーのヴォーカルはポップ天国へと導いてくれる。ブリッティッシュ・ロックの神様という称号はオアシスに譲らざるを得ないかもしれないが、パルプにはそもそもそんな称号は必要ないのだ。

制作協力:
OKMusic

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