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Primus

(プライマス)

80年代後半に、ファンクのリズムとチョッパー・ベース、ヘヴィ・メタルの豪快かつ華麗なギター・テクニック、パンクの生々しいエネルギー、さらにはプログレッシヴ・ロックの緻密な楽曲構成を融合したバンドが大挙してカリフォルニアから登場した。その内のひとつ、北カリフォルニア出身のプライマスが誇らしげに響かせるスローガンは「プライマスは最低!」だ。レス・クレイプールのベースはバチバチと輪ゴムをはじくような音を立てながら理解不能なリズムを刻み、まるでそのベースを真似ているかのようにパーカッシヴかつリズミカルに演技がかった歌を吐き出す。そして、ドラムのハーブ(後に、元プラクシス/リンボマニアックスのブレインと交代)はアリーナ・ロック風のフィル・インを叩き出しながら、ベースから生み出される混沌を辛うじて追いかける。このリズム隊をバックにラリー・ラロンドのギターは、サイケデリックな金切り声をあげながら頻繁にコントロール不能に陥っていく——プライマスは良くも悪くもファンク・メタルをプログレと同次元の自己満足の世界へと導いていった。また、彼らのファン層は音楽がより複雑に、より奇怪に、より混乱の度合いを増していくに連れ拡大していった。

制作協力:
OKMusic

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