Philippe Saisseの記事・ニュース・画像一覧

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ピアノってこんなに表情があるんだ……、と感動させられてしまった。フィリップ・セスの指から繰りだされる音は、豊かな色彩感をはらんでいる。鍵盤を押し/離す際に放たれるニュアンスの繊細なこと!! そこから流麗なメロディがポロンと奏でられる。
パリ生まれの彼は、75年にバークリー音楽院を卒業後、活動の拠点にN.Y.を選ぶ。初レコーディングは79年、アル・ディ・メオラ(g)の『スプレンディッド・ホテル』だった。以後、ジャズを中心にポップ・シーンでも活躍しはじめ、デヴィッド・ボウイ/チャカ・カーン/ザ・ローリング・ストーンズなど多くのアーティストをサポートする。キーボード奏者/作編曲家/プロデューサーとしての才能を開花させた。そういったセッション活動が多かったせいか、ソロとしては少し遅咲きで、88年に『バレリアン』でデビュー。以来、ワールドワイドな要素を取り入れつつ、都会的に洗練された気持ちよいサウンド・シャワーを世に浴びせ続けている。
レコード会社と専属契約を結んでいないセスは、日本でも大活躍。木住野佳子/T−スクェアといったジャズ/フュージョン・アーティスト以外に、SMAPをはじめとしたポップス分野のレコーディングにも参加している。また、ニュー・アダルト・ミュージックを構築する<アオシス>レーベルから、ピアノ・トリオによるアコースティック・アルバムをリリース。彼のプレイを存分に楽しむなら、こちらがお薦めだ。

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