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1920年5月20日、ノース・ダコタ生まれ。スカンジナビア人の家系に生まれ、悲運な幼少時代を送ったが、41年にシカゴで"ザ・フォー・オブ・アス"というヴォーカル・グループのメンバーとして歌っているところをベニー・グッドマンにスカウトされ、彼の楽団の専属歌手に——。
その後、彼女はグッドマン楽団のギタリスト、デイヴ・バーバーと結婚。43年にはソロ活動を開始し、「That Old Feeling」や、バーバーとの共作「It's A Good Day」「Don't Know Enough About You」「Manana」などを快調にヒットさせている。50年の<Capital Records>時代にはバーバーをアレンジャー/コンダクターに迎え、オーケストラの演奏をバックに、その魅力的なハスキー・ヴォイスで人々を魅了。 52年にはバーバーと離婚したが、58年にシングル・ヒットした「Fever」は彼とのコラボレイト作品であるから、仕事上ではよきパートナーとして続いたのかもしれない。また大ヒット・アルバム『Black Coffee』『Beauty And The Beat』に収録されたナンバーには、ジミー・ラウエル、マーティ・ペイチ、ジョージ・シアリングといったジャズ・ミュージシャンとの共演もみられる。
そして映画界においても、彼女の活躍は目覚ましかった。ヴィクター・ヤングが作曲した映画『大砂塵』のテーマ曲「Johnny Guitar」(54年)や、ペギー自身が曲を提供した「親指サム」(58年)などがその一例だが、同時に女優としても活躍。『Pete Kelly's Blues』(55年)においては、アカデミー助演女優賞にノミネートされている。しかし彼女を最も有名にしたのは、なんといってもウォルト・ディズニーの『わんわん物語』(55年)だろう。この映画で、「He's A Tramp」を作曲し、ダーリング/シー/アム/ペグといったキャラクターの声優としても参加。それこそ老若男女の支持を獲得した。
残念なことに50年代以降は体調を崩し、晩年はニューヨークのキャバレーで時折姿を見せるほどに——。だが、93年に発表されたギルバート・オサリバンのアルバム『Sounds Of The Loop』(93年)ではデュエットを実現させている。
——20世紀において、ペギー・リーは、エラ・フィッツジェラルド/ビリー・ホリディ/サラ・ヴォーン/ベティー・カーターと並ぶ、ジャズ・ヴォーカリストとして認識されている名シンガーである。
02年、心臓発作のため永眠。

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