Paul Youngの記事・ニュース・画像一覧

56年１月17日、イギリスのベッドフォードシャーに生まれたポール・ヤング。ストリート・バンドでの活動を経てQ・ティップスを結成し、ヴォーカルを担当した。Q・ティップスは60sソウルやR＆Bを得意とするバンドだったが、商業的には成功せず、創造性も枯渇したためか解散してしまう。しかし、82年にポールはソロ・アーティストとして＜CBC＞と契約を交わし、マーヴィン・ゲイのカヴァー「ホエレヴァー・アイ・レイ・マイ・ハット」で、甘くソウルフルな歌声を遺憾なく披露——初めてヒット・ナンバーを生み出すことに成功した。続く１stアルバム『ノー・パールズ』はミリオン・セラーを獲得し、内容的にも傑作として名高いものに仕上がった。また、このアルバムは２年間以上も連続してチャート・インするという記録も残した。
続く２ndアルバム『シークレット・オブ・アソシエーション』も優れたブルー・アイド・ソウル作品に仕上がっており、UKヒット・チャートで見事No.１を獲得。しかし３rdアルバム『ビトウィーン・トゥー・ファイアズ』（86年）以降しばらく音楽シーンから姿を消していたポールだが、89年にネルソン・マンデラのトリビュート・コンサートに参加。翌年には本格復帰作となる４thアルバム『アザー・ヴォイスズ』（90年）をリリースし、若い時分とは異なる情熱と温かみ溢れる歌声をタップリと披露した。